鈴木弼美
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[ 略歴 ] [ 主要信仰著書 ] [ 参考文献 ]
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略 歴
1899. 11. 21 鈴木 治作(東京で甲斐絹(かいき)問屋を経営)・さくの次男(長男は夭折)として
山梨県北都留郡七保村葛野で出生。
1906. 4 七保村立葛野尋常小学校入学。
1910. 6 東京市立十思小学校に転校。
1917. 3 慶応義塾普通部卒業。
1917. 9 (旧制)第八高等学校二部乙入学。
1919. 8 父・治作死去。店は姉婿・義登が引き継ぐ。
1920. 7 第八高等学校卒業。
1920. 9 東京帝国大学理学部物理学科入学。
1921 W・M・ヴォーリズに信仰を導かれ、親しい交わりを続ける。
1923. 9 関東大震災で実家の鈴木商店が全焼。
戸主として得意先の債権は棒引き、債務は全額支払をした結果、倒産。
1924. 3 内村鑑三聖書研究会の会員となる。
1924.7 内村鑑三の呼びかけにより、山形県・小国本村(現在、小国町叶水)の伝道始まる。
1926. 3 東京帝国大学理学部物理学科卒業。
1926. 7 ヴォーリズの近江ミッション(現・近江兄弟社)の事業を手伝う。
1926. 12 徴兵のため、一年志願兵として豊橋・高射砲第一連隊入隊。
1927. 9 満期除隊。
1928. 5 東京帝国大学理学部助手に任ぜられ物理学教室に勤務。
1928. 8 政池仁と、初めての小国伝道。
1929.9 鈴木俊郎と小国伝道。
1931. 4. 3 山本泰次郎の司式で政池ひろ(政池仁の妹)と結婚。
1931.8 桝本誠一と小国伝道。
1932. 7 東京帝国大学理学部物理学教室助手を辞職。
(山形県西置賜郡津川村叶水に移住を決心。)
1932.8 政池仁と小国伝道。
1932. 12 叶水移住の準備のため、初めて雪の小国に入る。
1933. 12. 5 長女・和子、東京で出生。
1933. 12. 10 叶水の未完成の家に単身引越し。
1934. 4. 17 叶水に来ていた姉の次男、叶水の川に転落死去。
1934. 5 妻・ひろ、長女・和子(生後6ヶ月)、母・さく、叶水に移住。
1934. 9. 1 叶水の自宅で「基督教独立学校」を開校。
1937. 9 技術将校として陸軍入隊、陸軍航空本部に配属
(航空本部監督官として飛行機工場を指揮監督。)
1937. 12. 11 母・さく、叶水で死去。
1941. 1 召集解除。旧制米沢工業専門学校講師に任ぜられる。
1941. 7 再度召集。(航空工廠技能者養成所教官。)
1943. 9 召集解除。
1944. 6. 12 治安維持法違反被疑で渡部彌一郎とともに山形県警察特高課に拘引される。
(山形警察署地下監房に8ヶ月間拘留。)
1944. 12 担当検事、山形県へ転任。
1945. 1 福島地検思想検事の臨時出張による取調べ再開。
1945. 2 .11 夕方、渡部彌一郎とともに突然釈放。夜、地下監房を出される。
1945. 3. 10 山形検事局に呼び出され、「犯罪事実不明確のため起訴猶予処分」となる。
1948. 4 「基督教独立学校」を 「基督教独立学園高等学校」として再発足、
理事・校長に就任。
1949. 5 財団法人基督教独立学園の認可(文部省)。
1949.9 〔独立学園〕 子供のための土曜学校を始める。
1949.12 〔独立学園〕 冬期別科を設置し、夜学を始める。
1950 日本友和会(JFOR)へ入会。
1951. 3 基督教独立学園、法改正により財団法人から学校法人へ組織変更。
1951.10 〔独立学園〕 COST(先生と生徒の協議会)及び相互援助組織・コイノニア財団発足。
1952.5 〔独立学園〕 わかば会(土曜学校の後身)発足。
1954.10 南原繁、独立学園訪問。叶水小中学校で講演。
(独立学園を「日本一の学校」と感嘆。これが翌年1月の朝日新聞記事のきっかけとなる。)
1955. 1 朝日新聞が、地方版元日号及び17日の全国版で、独立学園を大きく紹介。
このため独立学園が全国的に知れわたり、入学者も急増。
1955.2 〔独立学園〕 村の青年とともに向上しようとする「向上会」発足。
1955.2 山形放送、「吹雪の中の学園」をラジオ放送。
1956. 1. 「昭和30年度河北文化賞」(仙台・河北新報社)を夫妻で受賞。
1956.3 〔独立学園〕 教室不足のため、「別科」を廃止。
1957. 3. 31 政池仁 の基督教独立学園理事長辞任により、校長兼理事長に就任。
1957.11 〔独立学園〕 新校舎の一部(一階と地下室)竣工。
1959.10 〔独立学園〕 新校舎(二階)竣工。
1960. 1. 27 〔独立学園〕 女子寄宿舎よりの失火により旧校舎を焼失。
1960.9.23 〔独立学園〕 復興感謝式
1
1962. 11 「基督教独立学園維持会」(会長:村山道雄元山形県知事)発足。
1972. 4. 「吉川英治文化賞」を受賞。
1972.5 毎日新聞で、吉川英治賞受賞にちなんだ対談記事を掲載。
1972. 6. NHK「人生読本」で語る。
1976.11 〔独立学園〕 韓国・プルム学園と姉妹校確立。
1
1979. 8 「第一回叶水夏の学校」を開催、自らも講師を務める。(以後、毎年開催)
1979. 10 『真理と信仰』(キリスト教図書出版社)刊行。
1980. 2 日本友和会理事長に就任。
1980 .4 NHKテレビ、基督教独立学園紹介のドキュメンタリー番組「土と祈りの青春」、放映。
1980. 7 NHK教育放送で「真理と教育」と題して対談。
1980. 8 軍事費相当分税金返還訴訟を起こす。
1982. 11 基督教独立学園理事長を退任。
1984.4 日本テレビ、「雪の中の家族」(独立学園の桝本楳子を中心としたドキュメンタリー)、放映。
1988. 3. 基督教独立学園高等学校校長を退任。
1988. 4 日本友和会理事長を退任。
1990. 5. 26 膵臓癌のため小国病院で死去。
〔『神に依り頼む―基督教独立学園五十年記念文集―』(基督教独立学園)993〜1029頁の
「基督教独立学園年表」および同書内の記述を参考に作成。〕
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主要信仰著書
『真理と信仰』. キリスト教図書出版社. 1979.
参考文献
『ほんとうの学校を求めて』. 永畑道子 著. 講談社(講談社現代新書).1984.
「5 貧しくて豊かな学園―基督教独立学園高校(山形)」(76〜93頁)
『神に依り頼む ―基督教独立学園五十年記念文集― 』.基督教独立学園 発行.1987.
『この宝を土の器に ―鈴木弼美昇天記念文集―』. 今野利介 編集・発行. 1993.
『雪国の小さな高校』. 武 祐一郎 著. 新教出版社. 2000.
『鈴木弼美 ―神に依り頼む独立人― 』. 田村光三 著. シャローム図書. 2000.
『鈴木弼美召天30周年記念 基督教独立学園の歩み ー写真と資料ー』.
基督教独立学園理事会資料保存委員会 編. 基督教独立学園 発行. 2020.